涙、流れる時 |
今回も「今考えやんと・・・」です。興味ない方はスルーして下さい。 その前に、Piggy応援ありがとうございました。 オイラが知った時ネット投票6位やったのに最終的に3位まで・・・。今日が本番だったのですが、結果はまだ知りません。今日見に行きたかったんだけどね。会社の用事やらで、残念です。 オイラの友達が応援してるバンドだったので、オイラも協力したかってん。オイラ自身、実際にライブに行って聞いた事ないバンドだけど(ベースには会った事がある!)視聴したら、予想外のバンド(面白い)だったので、いつか見に行こうと思ってます。 応援して頂いて投票してくれた方々ありがとうね。 今回のテーマ「涙、流れる時」やねんけど、涙って色々あるわな。 嬉しい涙。 悔しい涙。 悲しい涙。 まぁ色んな涙があるけど、涙ってええよな。 辛い事もあるけど、人間の心があるんやなぁって思う。 オイラ、あんまり泣かへん。心は泣くけど、涙として出えへんねん。(まぁええ大人やからあたり前やけど)覚えてる限り20歳超えて涙したのは3回。 実際、身内が亡くなった時も泣けんかった・・・。 職場の人達から冷たい人間って言われるのわかるわな・・・。 今回はその1回目の話。 この話はここに書くのはちょっと苦しい過去やけどな。 オイラがどれだけ情けなくて卑怯な男という事を知ってもらいたくなったから書くことにしてん。 高校の時の恋愛の話。オイラには大きな人がおってん。 大切な人やった。たぶんね、これから先、これ以上に好きになる人はおらんくらいに大切な人やったわ。忘れられない人ってやつ。別れてからもずっと好きやったな。 周りもその事を知っとってんけど、オイラもある女の子と相談とかしててん。 色んな話して、元気をもらったわ。でもやっぱり心は癒される事はなかったな。 ある日、ツレからオイラが相談してた子がオイラの事好きやっていう事を聞いてん。 オイラもなんとなくわかっててんけど、やっぱり好きな人の代わりにはできへん。 凄く機転が利いて、性格のいい子やった。仲間内で結構遊んだ仲やってんけど、大阪に就職する一ヵ月前にオイラ、バイト探しててん。そんな話してたらその子のバイト先募集してるって本人から聞いたからそこでバイトする事になってん。 バイトいうても、コーヒー豆店で売るだけやったから楽で、バイトもその子とオイラだけ。 その子の名前は「のり」って呼んでたんやけど、バイトも終わり2日後に大阪に行くって時、今まで、相談やらバイトまで紹介してもうて、お礼という形次の日に2人で遊びに行ってん。生駒山上遊園地。夜は景色が綺麗な所やったわ。 帰り際、のりが泣き出してん。自分の感情、表に出す子とちゃうかったから、ビックリした。 涙の意味はわかってた。 オイラ「ごめん。俺、のりをあの子の代わりにはできへんから」 のりは、「それでもいい。」って言うてくれた。 正直、困った。のりと付き合ったら、あの子の事忘れられるんちゃうか?とかも思った。 こんなにオイラの事想ってくれる子おらんかったから、忘れられるんちゃうか?と思った。 ここで、オイラのいらん優しさが出る。 「また、逢いに来るから」 何度か会ってるうちに、お互いが言うもなく付き合ってた。 オイラの心には好きな人がいて、それを知っててオイラの事を好きでいてくれてた。 ほんと、だらしない男だった。身勝手だった。 代わりに出来んって言うといて、代わりにしてた。 卑劣な男。卑怯な男だ。 それをわかってて、逢えば優しく迎えてくれてた。 就職してから、社会の厳しさに疲れていた。ノイローゼになりそうだった。 仕事の苦労。忙しさ。時間のなさ。自分の中の2つの想い。心がコントロール出きなくなった。 時間がなく、休みが合わず、約束さえしてあげられなかった。 自分の事でいっぱい、いっぱいだった。 そして、その苛立ちがのりに向かった。 夜勤作業を終え、昼間寝ている時の事だ。 のりから電話があった。 のり「今度、いつ逢える?」 オイラ「休み決まってないからまだわからん。」 のり「いつ、休み決まるん?」 オイラ「・・・先の事はわからん言うてるやろが!」電話越しに怒鳴った。 パニくってた。2つの想いと自分の情けなさに。 電話を切った。・・・・・・・・・・・・・もう、のりを傷つける事はできない。 ・・・・・・・・・・・別れようと思った。 数日後、夜勤を終え地元に帰る。 のりに別れを告げる為に。 日曜日の朝早く、誰も居ない公園。ここで、大阪に就職する時、のりが泣いた場所。 溢れんばかりの笑顔でのりはやって来た。 他愛のない話から始まり、そして言った。 オイラ「今日、逢いに来たんわな・・・・別れる為なんや」 のりは何も言わなかった。押し殺した感情はやがて、ぽつり、ぽつりと涙に変えた。 泣きながらのりは重く閉じた口を開いた。 のり「・・・・何で?」 オイラ「・・・・・いまだに、あの子の事が忘れられへん。お前を傷つけてる。」 のり「あの子には勝てないの?」 オイラ「勝つとか負けるとかじゃねぇんだ」 その瞬間、のりは崩れ落ちた。 そしてオイラの顔を手探りで触る。 のり「どこにおるん?ねぇどこにおるん?」 あまりにも突然ののりの反応に怖くなった。 少し、落ち着かせた。オイラも少し落ち着いた。 オイラ「こんな状態で付き合われへんよ」 のり「・・・それでもいいから離れやんといて」 別れを告げられないままその日の夜、出勤の為大阪に帰った。 いらぬ優しさが人を傷付ける事になる。 ふと忘れられない人が別れた時に言った「そんなの本当の優しさじゃないよ」と言う言葉が痛々しく突き刺さった。 「優しさを捨てよう・・・」 はっきりと決断がないまま、時が過ぎる。相変わらずのりはあの事が何もなかったように明るく話をする。その度に胸が痛くなった。 就職して以来止めていた煙草に火をつけた。 忘れられて、のりと過ごしていけたらどんなに幸せだろう。 やっぱりこのままじゃのりを駄目にしてしまう。 再度、別れを告げようと電話する。逢って話ができない、情けない男だ。 オイラ「のり、別れよう。」 のり「・・・わかった・・・。別れる前にもう1度だけ逢って欲しい。」 オイラの休みの都合に合わせて平日にのりが仕事を終えてから逢う事になった。 逢った時ののりはやっぱり笑っている。これで最後というのに何もなかったように笑っている。 強い子だ。 のり「行きたい所があるねんけどいい?」 オイラ「・・・いいよ」 向かった先は生駒山上遊園地。初めて2人で遊んだ場所。 のりは、時折悲しそうな目で、そして笑いながらオイラとの思い出を話す。 のり「ねぇ、最後だからビール飲んでもいい?」 オイラ「・・・いいよ。珍しいな。」 誰もいない小さな公園みたいなところで2人は腰を降ろす。 のり「あんね、付き合ってから毎日、日記つけててん。今日で最後。貰って欲しいんよ。」 そう言って、日記帳をオイラに手渡した。 パラパラとめくり読む。のりがこんなにもオイラの事を想ってくれてる日記だった。 次の瞬間、のりはカミソリで手首を切ろうとしていた。 瞬時にカミソリを取り上げる。のりは奪い返そうとする。 初めて、女を平手で殴った。 気が狂ったように暴れる彼女。 ここまで追い込められた彼女。 そして、追い込んだ俺。 オイラ「別れねぇから、死ぬなんて考えんじゃねぇ」 時間はかかったがのりは少しずつ落ち着きだした。 それから、できる限り電話をすようにした。 たまらなく、辛い日々だった。 気持ちに嘘を付いて過ごしている。 言ってる事と想っている事が違ったりする。 言葉が嫌いになった。 心に嘘を付いて生きている。 だうやったら忘れる事ができるのだろう? 偽善者のごとく、よく祈った。 「どうか、俺は一生幸せじゃなくていいから、彼女を幸せにして下さい」 あの頃のオイラは人を幸せにできる心の余裕がなかった。 自然消滅・・・・・。いつの間にか、電話の回数が減り、お互いしなくなった。 その間ものりはいったいどれだけ苦しみ悩んだだろう。 半年後、一通の手紙が届いた。のりからだ。 ほとんど、内容は忘れたが、覚えてる部分がある。 「おひさしぶり。元気ですか? あたしのした行為であなたに消えない傷を付けてしまったね。 もう、時効だから許してね。」 明るい内容だった。 だけど、この手紙を書くのにどれほど、辛い思いをして書いただろう。 どれほど、勇気がいっただろう。 傷つけたのは俺だろう・・・ そして、1つの恋が終わった。 約1年後、のりから電話があった。 のり「結婚します。」と オイラ「おめでとう。おめでとう。良かったよ幸せになれて。」 その、願いが叶った嬉しさに涙をした。 オイラは、あの傷付けた事を忘れない。 一生背負っていこうと思う。 辛い時、苦しい時、悲しい時、あの頃ののりはもっと、 辛かった、苦しかった、悲しかったんだよと思っている。 もうあれから13年。いまだに、笑う事がヘタで、言葉が嫌いだけど、のりを思い出す時、強くなれる気がする。 追伸、みなさんのブログ訪問させてもう炊けど、この記事書くのに時間かかってコメントできませんでした。声をかけたい人もいる。お礼を言いたい人もいる。応援したい人もいる。 明日、朝早いためにコメントできなくてごめん。 みんな、幸せになって欲しいと願います。 |
by panyanowakki
| 2005-09-23 19:28
| 今考えやんと、いつ考えんねん
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