作詞について考える |
今回、作詞について考えてみた。 作詞を始めたのが高1の時、口では伝えられなかった想いを綴ったのがきっかけ。 別れた彼女への身勝手な謝罪だった。 高校時代に200作以上は作ったと思う。 ほとんどが、思春期だった為か恋愛の詞。 やがて、自分が最も嫌いだった家族の詞を書くようになった。 家族について触れられるのがたまらなく嫌だった。 環境、暴力、罵声、喧嘩、貧困、金、女・・安らげる場所などない。家に帰るのがたまらなく嫌だった。 事故を起こして入院生活の中、初めて家族の愛情を知ったからだ。 社会人になりプロの作詞家に作詞を習い始めた。東京、大阪間を行ったり来たり。 自分の作詞とは人から見ればどんなものだろうか? そのセミナーで最優秀賞を頂いた。 そして、そんな自分が嫌になった。 何故なら、自分の作詞の目的は伝える事。すなわちメッセージソングである。 人間として伝えたい事。世の中に疑問を感じる事。喜怒哀楽を通して感情を伝えたかった。 全てを伝わる事が出来なくてもいい。少しでも感じるものがあればいいと思ってた。 そのセミナーで書いた詞はあきらかに自分が作りたい詞ではなかった。 認めて貰う為に気に入られるように書いた詞。 そして、そんな自己満足になってる自分に気付き嫌気がさし、約1年間作詞を辞めた。 作詞は自分の中の人生の一部といっても過言ではない。 自分の中の作詞とは世に認めてもらう為じゃない。 それから、メッセージソングを書き続けた。 去年の7月にパソコンを購入し、ネットを繋げ「作詞しようよ」というサイトに出会った。1年以上経つ現在でもお世話になっている。 作詞が好きな人が集まる場だ。そしてここに投稿する人達は良い人ばかりだ。おかげでたくさんの人と知り合えてこうして仲良くしてもらっている。 何の為に作詞するのか、誰が為に作詞するのか、誰に伝える為に作詞するのか。 自分が16年間作詞した意味はここにあると言えるだろう。 人の作詞を見ると楽しい。個性があり、年齢に応じた考え方、勉強になる。 癒され、考えさせられ、勇気を与えられる。 特に自分の書いた詞にレス(感想)があると嬉しく次に繋がる。 だけど、レスは乞うものではない。 詞の捉え方は十人十色だ。全てに間違いなどない。 相変わらずの自分ときたら、愚痴やメッセージソングを主体として書いている。 自分はこうだ。と思うことを他の人はいいや、こうだ。とレスがあってもかまわない。 むしろ、それでこそ作る意味があるとも言える。 メッセージソングを書くときは出来るだけわかりやすい言葉で作詞するようにしている。 伝えたいからだ。 しかし、メッセージを隠す事によって、伝わった時の嬉しさ、又は自分が人の作品を見た時、伝わる時の嬉しさはそれ以上に大きな時もある。 今日、言葉を隠してメッセージソングを作った。 全ては伝わらないだろう・・。 だけど1つ、人それなりに感じるものがフレーズから見抜けば書いた意味があると思う。 意味はいずれ書きたいと思う。 今を生き抜く人々へ。 7day's war 灼熱の海で泳ぐ飛魚 動かぬ烏は死の象徴 闇から生まれた死骸 侵される細胞は心地良い 光速に乗せた不幸の手紙 三男坊は玉葱剥いて御満足 地獄から生まれた生命 軍隊蟻は巣に帰って睡眠中 ピラニア食われたアンパンマン 居場所さえも見つからない 見返り美人と振り向けば 波に溺れた狼も興奮 放火魔は野次馬と鉄則 現場監督のサスペンス 紅い目をした宇宙人 2つのピアスが良く似合う 7day’s war 歴史は教訓にならず 7day’s war 始まり無き終わり 7day’s war 我は木偶なり 7day’s war 嵐の後の静けさよ 大地はうねり天は怒る 風は狂い神々の暴走 砂漠に生きた守護人 ローマ神話のメルクリウス 禁断の果実は種だらけ 食うか食われるかの命がけ 毒林檎に群がるスズメ 警備員はマンションの管理人 銭に奪われた人の魂 見下す為に知恵をつけた 輝きを求めた執着心の塊 奪い合う札に手垢が付く アスファルトジャングルで窒息 絶滅を奏でる悲しきメロディー しがみ付いた短い命にサイレンが響く 輪になって泣いた夏の終わり 7day’s war 人の上に人を創らず 7day’s war 争いは失うものばかり 7day’s war 遣われて踊るなり 7day’s war 報われる愛の惨めさよ 7day’s war 情けは人の為に成らず 7day’s war 謳う偽善かりそめの勝利 7day’s war 飾られて笑らうなり 7day’s war 死にながら生きる惑星よ |
by panyanowakki
| 2005-11-11 06:44
| 名無しの唄
|
<< 人を見る | 追伸 >> |